「ミクロ経済学理論の原理2(Principles of Microeconomic Theory 2)」について。
・概要
・内容
前回に引き続き、費用、市場(完全競争、独占的競争、寡占、独占)、ゲーム理論、不確実性とリスク回避、情報の非対称性といったミクロ経済学の基本的テーマについて学習。
satsumanokunikara.hatenablog.com
・教員
Manisha Shah教授(UCLA Luskin | Manisha Shah)
・備考
・必修科目4単位
・週に75分講義×2、50分ディスカッション×1。
・課題は、Problem Set(通常課題)×4。
・試験は、中間試験2時間(オンライン)、期末試験2時間(対面)。
・成績は、宿題等40%、中間試験30%、期末試験30%
・コアテキストは、「Microeconomics」
・政策分野への応用例
先学期に比べて減少したので、少し残念。
Problem Set 1
https://www.nytimes.com/2015/05/11/nyregion/nail-salon-workers-in-nyc-face-hazardous-chemicals.html
・ネイルサロンのコスト削減方法は何か。
・ネイルサロンが労働者に最低賃金以下を支払うことができる理由は何か。
・ネイルサロンでの労働には、どのような健康上のリスクがあるか。
・企業がコストを削減し、価格競争を行った場合、市場に何が起きるか。
・これらの記事の発表後、ニューヨーク州は、ネイルサロンの労働慣行に対して罰金を科した。これにより何が生じたか。
Problem Set 3
・ゲーム理論を用いて、アメリカとメキシコ間の関税戦略の均衡を求めよ。
Week 5
Shah 2021-02-01 - Video on Demand (cornell.edu)
・公共政策の観点から、セックス市場を非犯罪化する場合、何が起きるか。
・(完全競争市場を前提として)セックス市場の非犯罪化による需要供給、供給曲線、消費者余剰、生産者余剰の変化は何か。この分析で欠けている論点は何か。
・エンドデマンドモデル(セックス市場の需要側の犯罪化)による需要供給、供給曲線、消費者余剰、生産者余剰の変化は何か。
・非犯罪化とエンドデマンドモデルのいずれが好ましいか。
Week 8
Risk-Taking Behavior in the Wake of Natural Disasters | NBER
・自然災害の経験がリスクテイク行動に影響を与えるか。
・成績
A+ではなくAでした。課題満点、中間試験は42/43、期末試験は自信ありでしたが、全体的に難易度が高くなかったので、A+を取れるほど相対的に良い成績ではなかったのかもしれません。なお、先学期A以上を取得した学生に一斉送信しているのではないかと思われますが、来年度のTAにも推薦されました。
・今後
先学期と異なり、政策分野への応用が少なく、正直微妙でしたが、ゲーム理論などを学ぶ機会を得られたのは良かったです。引き続き、経済学の勉強を続けたいと思います。
今のところ、ゲーム理論の一分野であり、待機児童解消やワクチン配分問題に用いられた「マッチング理論」に興味があります。