今回は、「HIMI学×映像づくり教室」について。
氷見高校のHIMI学受講生18人(3人×6チーム)と連携し、映像制作プログラムを3/8・9の日程で実施。
・概要
若者が地域を取材し、映像制作を通して「地域」に向き合い、考える力・伝える力を培う学外教育プログラム。
宮田学童保育で氷見市地域おこし協力隊が実施している「映像づくり教室」とHIMI学を受講している氷見高校生が連携し、若者の移住、市民参加型イベント、商店街などの多様なテーマでショートムービーの制作を行います。
スマートフォンでの視聴に特化した一分間の縦長映像コンテンツを、スマートフォンなど身近なデバイスを用い、撮影・編集。
また氷見ソーシャルインターンに参加する関東の大学生(東大、早稲田、慶應)もプログラムの設計や当日の運営に関わっています。
・氷見高校生との連携
今回は、氷見高校生(HIMI学受講生)18人と連携。
①HIMI学
HIMI学とは、氷見の豊かな歴史・文化・社会・環境をモチーフに、自らの感性や知識を育てつつ、「学び方」や「生き方」(進路)について考える授業。
今回のプログラムを最終発表成果物としていただくこととなりました。
②高校生という世代
ⅰ 地域について考えてもらうこと
高校生は、
・他の自治体への転出もちらつき、これからの生き方を考える世代。
地域に意識が向きはじめる時期なのではないかと思っています。
そこで、今回の企画を通して、地域について考えてもらうことが効果的なのではないかと考えています。
小学生対象の映像づくり教室にも参加し感じましたが、小学生に対して「地域」について考えてもらうことを求めるのは、少しハードルが高いように思います。
まずは自分からはじまり、徐々に外に意識が向かっていくのだと思います。
電通の「広告小学校」においても、
・CM入門・自己探検CM
・公共CMの三段階となっています。
ⅱ 自由な発想
プログラムとしての質を担保すべく、事前にフレームワークを準備しておりました。
しかし、事前ミーティングにて、枠にとらわれない自由な発想が生まれ、各々のチームの方針が決定!
完成作品が楽しみです。
ⅲ 2020年の入試に向けて
先日、「2020年の大学入試問題」という書籍を読了しました。
必読の一冊。
現代ビジネスの記事。
これからの解なき時代には、従来の「答えのある問い」中心の知識偏重教育も見直していくべきだと考えていたため、非常に共感。
パイの分配を考えていればよかった時代から、パイ自体を増やさないとどうしようもない時代になってきたという背景があるのでしょう。
文部科学省の目指す学力の3要素は、
「知識・技能」
「思考力・判断力・表現力」
「主体性・多様性・協働性」
とあり、まさに今回の狙いそのもの。
限られた時間の中で、何を伝えたいか、どのように伝えるべきか、仲間と一緒になって頭を絞り、作品を作り上げるというプロセスを踏みます。
従来軽視されがちであった、「芸術」という創造的な要素も含まれています。
ただ、学校教育としていきなり変革を行うことは、教員側の負担が相当増大しそうな予感がします。とりあえずは、今回のように学外プログラムのような形で徐々に浸透を図っていくのがよいのではないかと思った次第です。