今回は、提案するに至った経緯について。
・問題意識
氷見市の問題として、進学就職結婚を機に、転出してしまう人が多いことがあります。
大きな理由の一つとして、仕事がないということ。
しかし、多方面にお話伺う中で、若い人材を欲している所は多く、様々な働き方があるということが分かりました。
ということは、学生達の中には、「仕事がないから」ではなく、
「仕事が存在しているにもかかわらず、知る機会がなかったから」転出しているという層も一定数いるのではないかと考えるようになりました。
確かに仕事を新しく作っていくことも大事である一方で、現在存在している仕事を若者に知ってもらうということも非常に重要であると考え、政策の方針を固めました。
この文で使用されている「仕事」を「地域の魅力」に置き換えて解釈することも出来ると思います。
たとえ転出するにしても、仕事の存在や、地域の魅力を知ることは、Uターン率の増加、地域への貢献(帰省回数やふるさと納税など)に寄与するのではないでしょうか。
・自ら体験し、気づき、発信すること
若者に、「仕事」「地域の魅力」を知ってもらうにはどうしたらいいかという問いに対し、当初は、良質な映像コンテンツを提供する方針を検討し、様々な方と意見交換をしていました。なぜ映像に着目したかについてはまたの機会にまとめます。
その中で衝撃的だったのが、鹿児島県長島町獅子の子落とし塾長の二村くんに言われた一言
「感想としては、それで若者を巻き込めるかな?って感じ。映像自体を若者に作成させるのはどう?」でした。
一方的に情報を与え、インプットさせるのではなく、自ら体験し、気付き、アウトプットさせることが非常に効果的だと普段から感じていた自分が気づかないとは・・・。
自ら体験し、気付き、発信するということは、実に様々な視点から、要点は何かということについて突き詰めるため、物事についての理解が深まります。僕がブログを続けていることの理由の1つでもあります。
・楽しみながら気づくことの重要性
自ら体験し、気付き、発信するというプロセスは、若者の目に止まるもの、若者が思わず参加したいと思うものなくてはいけません。
「少子高齢化や人口減少が進行するから、地域に問題意識を持ってほしい」という大人の解釈を若者に押し付けるのは、得策とは言えないです。
本人たちが思わず問題意識を持ってしまう、というレベルが理想です。
だからこそ、今回は、映像という切り口で、スマートフォン、Appleの連携、次世代の新しいメディア媒体など、体験自体を楽しく思ってもらえるようにしたいと考えています。
また、取材を受ける側の視点に立てば、若者目線でPR映像を作ってもらうようなものなので、メリットがあり、
例えば、飲食店に取材に行くと、高校生達は、取材した店のご飯が無料というような制度も作り上げることが出来たら、より学生のインセンティブは上がるでしょう。
・情報の影響力
このような、「同世代」が体験を踏まえて発信する情報であれば、学生への影響力が大きいのではないでしょうか。
・地域にはこんな人がいるんだ
・地域にはこんな仕事があるんだ
ということを皆が共有することが、地元への愛着と誇りを持つ人財が育つことにつながり、地域を元気にしていくのではないかと思っています。
本日、氷見高校のHIMI学の担当教員の方にも了承をいただき、検証として、高校生を巻き込みながらのプロジェクトに向けて、前向きに検討を始めました。
こうご期待。