薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

「映像づくり」で「人づくり」~メディアキャンプin能登町~

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メディアキャンプin能登町」の上映会に参加。

「観客」という立場で、感じたことをお伝えできればと思います。

・メディアキャンプとは

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メディアキャンプとは、大学生・高校生が「映像づくり」の短期合宿を通じて、「どうやったら伝わるか」を本気で考え抜くプロジェクト。2007年に開始し、開催実績は、今回を含め、全国11都市。

メディアキャンプ | 「どうやったら伝わるか」を本気で考えぬく4日間

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灰谷さんを中心として行われたRESASを用いたワークショップから、学生による映像発信プロジェクトが提案され、メディアキャンプに繋がりました。

 

能登町の「人」と「仕事」

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今回の開催では、能登町の「人」と「仕事」をテーマに、高校生18人が映像を作成。

 

正直なところ、予想を遥かに上回る出来栄えにビックリ!思わずジーンとくるシーンもありました。地元の高校生が取材するからこその、能登町の方々の素顔が収められていたような気がします。プロでは決して撮れない表情なのでしょう。

 

素敵な動画ばかりですので、是非ご覧ください!


・『困った』を『良かった』に変える

今回、最優秀賞を受賞したのは、「『困った』を『良かった』に変える」。

 

まさに三方よし「売り手」「買い手」「地域」にしっかりと迫っているからこそ、汗をかいてたくさんの場面を収めた作品だからこそ、視聴者によく伝わります。また、売り手と買い手の信頼関係が伝わってきて、ジーンと来ました。

 

職人さんの目や手元にもっと迫るべきだったのでは?というコメンテーターの意見も。高校生に対してもプロの視点でコメントなさっていたのが印象的でした。

◼︎作品紹介文
石川県能登町にある鍛冶屋「ふくべ鍛治」。そこの四代目店主の干場健太朗さんは、商品の販売だけでなく、修理も請け負っている。また、高齢者の方のために移動販売を週に2日行い、産業に携わる方の細かい要望に応じたオーダーメイド商品を作っている。そんなお客さんを第一に考え、「『困った』を『良かった』に変える」干場さんの取り組みと思いに迫ったドキュメンタリー。

 

・「伝える」から「伝わる」へ

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今企画のキーワードは、「「伝える」から「伝わる」へ」。

こちらは、講師の下村健一氏。元TBS報道アナウンサーの方です。

スマートフォンさえあれば、容易に情報発信をすることが出来る現代私たちの手の中には、限りない表現の可能性が詰まっています。しかし、実際にあなたの指先から放たれたメッセージは、本当に「伝わって」いるのでしょうか?メディアキャンプでは、多くの情報が氾濫する今だからこそ、「伝わる」発信を本気で追い求めます。

ただ「伝える」から、「伝わる」発信へ。(公式HPより)

 

・必要なのは、「思いやり」

そのために必要なものは、視聴者への「思いやり

相手を想像し、「果たしてこれで伝わるのだろうか」と考え抜くことです。

 

伝える側の人間は、中身を知っているので、多少不親切でも理解できてしまうのですが、その動画を初めて見た人には伝わらないのです。

具体例:ふくべ鍛冶さんが食料品などの移動販売を行っているという情報を知らない場合、なぜ鍛冶屋さんなのに食料品販売のシーンが出てきたのだろうと疑問に思ってしまうわけです。

・「映像づくり」そして「人づくり」

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一番印象に残っているのは、「単なるまちのPR動画ならプロに任せた方が良いものが作れるはず。ただ、高校生が「映像づくり」を行うことは、「人づくり」にも繋がるんだ。」という下村さんの言葉。

 

①教育効果

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スマートフォンでの映像制作を通じて、楽しみながら、地元の魅力や課題に気付くことが出来るだけでなく、自分の伝えたいものを相手にしっかりと届けることを学ぶことが出来るというのは非常に教育効果が高いように思います。

 

実際、私も「多くの情報の中から、何を伝えるか、どうやって伝えるか」を考える毎日で、正直上手くいかないことが多く、四苦八苦していたのですが、良いヒントをもらった気がします。

 

②つながり

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懇親会まで参加したのですが、能登町役場の方、大学生の方、元TBSキャスターの下村講師、そして何より高校生の方々の一体感がすさまじく、文化祭の打ち上げのような雰囲気。

 

今回の「つながり」はきっと実り豊かなものになっていくと思います。

プロジェクトがスタートした時に「能登町がふるさとの1つになったらいいな」とつぶやいていたのですが、また会いたくなる人たちが本当にたくさんできて今ではすっかり「ふるさと」だと勝手ながら感じています笑(代表の本山君)

 

メディアキャンプ、是非皆さんの地域でもいかがでしょうか。