ラ・サール大学交流会vol.2実施。
9月末、福島県南相馬市を訪問した際に感銘を受けた半谷栄寿さんをゲストスピーカーとして、中高の先輩同期後輩を集めて意見交換をしました。
半谷さんは、元東電役員の方で南相馬市の出身でもあり、現在は福島の復興のために自然エネルギーを生かした人材育成事業をなさっている方で、テレビ、新聞、雑誌にも取り上げられている方です。
会は3時間にもわたり、大変盛り上がったのですが、特に印象に残ったお話を2点、まとめます。
・目的?手段?
何よりも大切なのは、目的と現状をしっかりと把握すること。
次に、その目的を果たすためにどのような手段を取りうるか、ということを考えること。とのことです。
人は、自分のとった手段が正しいと思い込みがちです。労力をかけたのに無駄になることを恐れるからです。
しかし、計画通りに物事が進むはずはありません。必ずどこかで修正すべき時が来ます。
その時に、目的を認識し、自分のとった手段があくまで一つの選択肢にすぎず、うまく行かなかったときに他の選択肢を考えることが出来るか否か、自己否定できるか否かが重要とのことです。
東電で新規事業(Jヴィレッジなど)をなさってきたからこその言葉の重みでした。
・「志はsocial,仕組みはbusinessに」
志はたとえ社会的なものであっても、その志を実現するには継続性をもった経済的な仕組みが必要ということでした。
無料で体験学習を子供たちに提供するために、どのような手段で資金を獲得しているのかというお話が興味深かったです。企業の社員研修を企画して受託しているのです。
学生は、経済的な感覚が疎く、どうしても理想論になりがちなところがあるので、具体的な事業モデルのお話を伺えたのは良かったかなと思います。
経済も勉強したいと強く思いました。