ITビジネスプラザ武蔵で開催された「トヨタ自動車と実現する未来型農業」に参加。
「たけもと農場」の竹本さんにお話伺いました。
・たけもと農場
今回お話伺ったのは、「たけもと農場」の竹本彰吾さん。
先日、会員数5000名を誇る農業青年の全国組織、全国農業青年クラブ連絡協議会副会長にもご就任なさった方です。
・農業の見える化
「たけもと農場」が取り入れたのは、トヨタ自動車のノウハウを活用した農業IT管理ツール「豊作計画」。
トヨタは、自動車事業で培った生産管理手法や工程改善ノウハウを農業分野に応用し、農業の生産性向上に貢献することを狙いに、2011年から、愛知県の米生産農業法人と共同で生産プロセスの改善を行ってきた。
「豊作計画」は、当地域において、複数の小規模農家や地主が大規模米生産農業法人に農作業を委託するモデルが拡大していることに着目し、農家や地主ごとに広範囲に分断して存在する水田を集約的に管理し、効率的な農作業を可能とするために開発。2012年より実施した2年間の試行の結果、作業工数・ミスの低減や資材費削減、経営管理レベルの向上などに大きな成果が認められた。
「豊作計画」はクラウドサービスとなっており、米生産農業法人はスマートフォンやタブレット端末から簡単に利用できる。システム中では、地図上に登録された多数の水田を複数の作業者が効率的に作業できるように、日ごとの作業計画が自動的に作成される。この作業計画は、現場へ向かう個々の作業者のスマートフォンに配信され、作業者はGPSで作業すべきエリアを確認してから向かう。そして作業の開始、終了時にスマートフォンのボタンを押すことで、共有のデータベースに情報が集まり、広域に分散する農作業の進捗の集中管理や、作業日報や請負先へのレポートの自動作成も可能となる。
また、農作業だけでなく、それ以降の乾燥、精米等のプロセスもカバーしており、稲品種、稲作エリア、肥料条件、天候、作業工数、乾燥条件等の作業データとそれから得られた収量、品質データを蓄積し分析することにより、より低コストで美味しい米づくりに活用できる。(下記引用)
・「見える化」のメリット
農業データの「見える化」により
・必要な時期に、必要な作業を、必要な分だけ実施することが出来るようになったこと
・データを皆で共有するからこそ、一人一人が主体的に判断するようになったこと
など、様々なメリットがあるとのこと。何事にも共通する気がします。
なお、農業は天候に左右される部分も大きいため、データを参考にしつつ、しっかりと自分達の目で確かめてらっしゃるとのことです。
「たけもと農場」には、次世代型スマート田植え機、農菓プロジェクトなど、まだまだ気になる取組がたくさん。
・きっかけは国産イタリア米
「豊作計画」の導入のきっかけは、実は、国産イタリア米。
「たけもと農場」では、計10パターンのお米を取り扱っているとのことでしたが、中でも特徴的なのが、国産イタリア米。竹本さんがイタリアンレストランを訪れた際、シェフの「リゾットにはイタリア米がピッタリだが、国産のものがなく、輸入のものを使用しており、関税があるため、非常に高い」という発言を受けて、栽培を決意。
国産イタリア米カルナローリが売れに売れていたため、増産方針を取りたい一方、
スタッフ数は限られている状況だったため、「豊作計画」活用を検討されたとのこと。
・実際に食べてみた
実際に食べずして、話だけ伺っても意味がありません。
早速ネットで注文。 パッケージが素敵でした。300gから購入可です。
リゾットにして食べました!普通の米でも作って、食べ比べましたが、イタリア米の方が粘り気が少なく、ベタッとしないので、リゾットに合いますね。最高でした。皆さんも是非いただいてみてはいかがでしょうか。
石川県には、竹本さん、風来の源さんをはじめ、素敵な方がたくさん!
生きる上で最も重要な要素といっても過言ではない「食」。
美味しい食で、人生も豊かにしたいものです。
農で1200万円! ――「日本一小さい農家」が明かす「脱サラ農業」はじめの一歩
- 作者: 西田栄喜
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る