薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

考えをカタチにすること ~「SDGs×レゴ」ワークショップ

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東京大学五月祭で実施されたSDGs×レゴワークショップに参加。

レゴを用いたワークショップは非常に新鮮で、現在取り組んでいるSIMいしかわ2030とのコラボの可能性を感じた次第です。

 ・SDGsとは

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SDGs」とは、2030年までの世界の持続的な発展に向けて、様々な課題を解決するための新しい開発目標

・「SDGs×レゴ」ワークショップとは

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本プログラムは、SDGsの世界観を、カードゲームとレゴによって、楽しみながら、一人一人の気づきと学びを深めるデザインとなっています。

 

①個別目標の達成

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各プレイヤーには、事業カード、お金、時間が配られ、お金を一定数稼ぐ等の個別目標が設定されます。そして、「一定の条件」のもと、お金と時間を用いて、事業を実行し、目標の達成を図ります。

 

なお、他プレイヤーとの交渉は自由です。

 

②全体目標の達成

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「一定の条件」とは、経済・環境・社会のレベル

事業実行に伴い、刻一刻と増減します。

 

すなわち、このゲームは、個別戦であると同時に団体戦

参加者が自分の個別目標にこだわりすぎた場合、全体のバランスは崩れ、個別目標が達成できない人が出てくる仕組みになっています。 

 

案の上、第1ラウンドにおいては、市場原理主義が働き、環境と社会のレベルが極めて低くなりました。 皆が個別目標のみを念頭に置いていたからです。

 

第2ラウンドにおいては、第1ラウンドの結果を踏まえ、皆が自分の目標だけではなく、全体を意識しながら、行動した結果、世界のバランスも良くなったように思います。(逆に経済レベルは低下しました)

 

このように、全体を意識しながら、行動するということが自然と学べる設定になっていることに非常に感心しました。

 

②「レゴ」による振り返り

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ゲームプレイ後、振り返りとして、想いをレゴというカタチで表現

右脳左脳の双方を活用するので、非常に新鮮。

 

・どうしてその色を使ったんですか?

・どうしてその形なのですか?

 

言葉同士のやりとりの場合、どうしても他人の言葉を借りてくるようなところがあるのは否めません。

 

一方、カタチを言語化する場合、自分の言葉で語らざるを得ないような気がして、そこがレゴを使うポイントなのか、と感心しました。

 

なお、私が作った作品ですが、左が第1ラウンド終了後、右が第2ラウンド終了後。

詳しくは述べませんが、色・形に一つ一つに全て意味があり、どちらも貧富の格差について表現しています。

 

第1ラウンド後、皆が協力体制を図ったことは読み取れるのではないでしょうか。

 

・SIMいしかわ2030とのコラボの可能性

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先日、SIMいしかわ2030第4回体験会、無事開催。

公務員・学生を中心として、約30名の方にお越しいただきました。

 

今回は、参加者の方にご使用いただくフレームワークを大きく工夫。

非常に好評だったので、嬉しく思う一方、反省点もあったので、改善します。

 

SIM2030では、自分たちが描いた街を表現する場が設けられているため、レゴなどを用いて、カタチにすることも面白いのではないかと思った次第でした。

 

色んなものを貪欲に吸収し、より進化させていきたいです。