会場の竹の浦館
PLUS KAGA Projectの最終プレゼンに参加。
学生たちが見出した人口減少と並ぶ「加賀の課題」に着目。
・加賀市の課題
加賀市役所
13人の学生たちの発表を聞いたところ、
大きく2つのグループに分かれていました。
①人口減少に着目
消滅可能性施設というキーワードが、とても印象的でした。
1つは、人口減少に着目したグループ。
人口増加を図る策、人口減少に適応する策、各々が個性的な発表でした。
・IoTを活用した案
印象に残っているのは、温泉の観光客の脈拍から読みとれる喜怒哀楽をデータとして蓄積し、活用するというもの。ズバリ、IoTですね。
データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則
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私は、むしろ観光客のみならず住民に着目し、脈拍から読み取れる健康データを活用し、病気予測、しいては医療費削減につなげるという策も面白いのではないかと思いました。
実際に、健康データを蓄積し、活用する事例はありますが、人々が温泉に集うからこそ、通常よりも効果を発揮するのではないかと思った次第です。
後々分かったのですが、現在、加賀市においては、住民が総湯に通うことが少なくなっているとのこと。少し残念。
②加賀市の一体感に着目
もう1つが「加賀市としての一体感」に着目したグループ。
フィールドワークの中で何回も聞いた言葉が、「加賀市は横の連携が弱い」。
各々の地域の結束が強い分、加賀市としての一体感が弱く、効果的な策が打てていないのではないかということでした。
Ⅰ 加賀家族
印象に残ったのは、加賀家族というアイデア。
ポイントは、未だ先入観のない、「子ども」の中に共通するものを根付かせるということ。
各地域の個性を生かし、地域同士、子供同士が交わり、家族になるということでした。
具体的な案として
・子供温泉
・加賀市大運動会
・市内留学
が挙げられていたのも良かったですね。
私は、以前提案した「子ども観光大使」「映像作り教室」と相性が良いのではないかと思った次第です。
Ⅱ 共通風景
共通の風景体験を持たない加賀市に、観覧車を作り、加賀市住民の共通風景を作ろうという案。
・共通風景の存在の大きさ
共通風景に着目したのは、なるほどと思いました。
なぜなら、私は鹿児島出身で、桜島という共通風景の存在の大きさを身に染みて理解しているからです。
・財政面での課題
観覧車は財政的に難しい側面も持つので、財政面をどうクリアするか、また生の実感を伴った風景体験を作り出すためには、どんな代替手段があるかという点が難しかったです。
・鳥の目線から見た加賀
生の実感は伴わないものの、風景体験という意味においては、ドローンで「鳥の目線から見た加賀」というプロジェクトも面白いのではないかと思っています。
奄美大島での実例が非常に素敵です。
・刺激を受けたい方に、是非オススメ
次回は11月と3月。
非常に楽しみでなりません。
是非、参加してみてはいかがでしょうか。