薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

やみくもに知識を増やすことの限界 ~東大入試で求められる英語の能力<前半>~

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最近、何かと教育について考えることが多いです。

今回は、地域づくりというテーマから離れ、東大入試で求められる英語の能力についての個人的見解。「やみくも知識を増やすことの限界」という題で前半をまとめます。

 ・70点台から100点台へ

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僕は、東大を二回受験しています。

現役時は、一生懸命頑張ったつもりですが、良くて70~80点程度。

浪人時に、恩師に出会い、ガラリと視点を変えたことで、安定して90~100点台を狙える力を付けることが出来ました。

東大の英語入試は120点満点。

前半後半通して、この視点の転換についてまとめてみたいと思います。

英語だけではなく、様々な分野で応用可能だと思います。

 

・知識を増やし、定着させること

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①インプット→アウトプットにより知識を定着

中高は塾には一切行かず、学校のカリキュラムに従う形。

インプット(授業・自習)とアウトプット(試験)を真面目に繰り返しました。

僕の通っていた中高では、テストが頻繁に行われます。

指定された膨大な範囲をコツコツと勉強し、臨んでいました。

記憶は思い出すことによって定着するので、アウトプットの意識は非常に重要。

このおかげで、英語の知識の定着を図り、基礎体力をつけることができました。

 

②普通の模試は解ける

コツコツ勉強し、英語知識の定着を図るやり方は、普通の模試では実力を発揮することができます。

実際、現役時においてもかなりの得点源だったように思います。

俗にいう、A判定も出ます。

だからこそ、英文の読み方の過ちにも気付かなかったのかもしれません。

・やみくもな知識の定着だけでは東大型は解けない

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①失敗 ~英文を読むスピードを物理的に上げようとした~

東大型の英語の問題では、短時間大量の英文を読み、情報処理することが求められます。

現在の個人的見解では、洗練された知識運用できるか否かにかかっています。

 

僕が取った方法は、読むスピード物理的上げること

しかし、このやり方は、限界がありますし、内容が中々頭に入ってきません。

皆さんも残り時間わずかで、たくさんの文章を急いで読んだ記憶があるのではないでしょうか。

結局、二回くらい流して読み、重要そうな所を抽出し、解答作成する事しか出来ませんでした。

模試においても70点程度。

 

②負の連鎖

東大型の英語の点数に不安を覚えていた僕は、とにかく英語の知識を増やすことで対応しようと必死になっていました。

本試は、知識を持っているか否かよりも、知識を運用できるか否かを問う良問。模試はそうではありません。

同じ問題が出ることはないとして、本試の過去問をおろそかにし、模試で慣れようとしたのも大きな敗戦の原因です。

本試で学びを得て、模試はあくまで模試として解くのがベスト。

やみくもに知識を増やし、知識が膨大になる→運用するスピードが下がる→点数が下がる→不安になるからまたやみくもに知識を増やすという悪循環に陥っていました。

 

・やみくもな暗記による知識は、緊張する本番では役に立たない

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本試験は72点。

やみくもに暗記した結果、持っている知識は洗練されていません。

いわば、この写真の本のように、たくさんの知識が羅列している状態。

たとえば、一冊の本を探すとき、

たった三冊しか置かれていない本棚と百冊も置かれている本棚、あなたはどちらに時間がかかりますか?

緊張もあり、運用スピードも落ちます。

f:id:naokils0546:20160301014424g:plain問題文の「直後」を「直前」と見間違い僅差不合格

普段の演習で「直前」ばかりだったため、早とちり。

本来なら全問正解だったため、漢字一文字読み間違えてなければ、人生はガラッと変わっていたと思います。まぁ、人生そんなものです。

ただ、僕はこの出来事を運が悪かったで片づけることは不可能だと思います。

洗練されていない知識を持った状態で、大量の英文を、単に物理的にスピードを上げて読んだことによって、時間が足りなくなり、焦りが生まれ、指示内容を読み間違いました。

つまりは、実力不足

あのまま大学に入っていたら、苦労しただろうなと思っています。

 

では、ここからどのような視点の転換があったのか。

後半にこうご期待。