薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

ラ・サール大学交流会vol.7 その1「最善の医療を受けることができる社会を創る」佐藤創さん

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今回は、学生運営で大学1年生の石川君(67期)との共同投稿!

・企業・経営

今回のテーマは、「起業・経営」。

 

中高時代の話から、会社経営の心得、面白い事業の紹介、ぶっちゃけ話に至るまで、同窓生同士ならではのアットホームな雰囲気で大いに盛り上がり、実りある時間になりました!

ラ・サール大学とは、第一線で活躍している社会人の方をゲストに招いて、ラ・サールOBの大学生(+社会人)が集まり、「仕事」や「働くということ」についてざっくばらんに語り合う会。医師の二宮さん(56期)と総務官僚の林田さん(60期)で立ち上げてから早7回目。

 

これまで、財務官僚、医師、復興教育事業NPO代表、日本ベンチャーキャピタル協会会長、みずほ銀行トレーダー、IT起業家、法学者など様々な方にお話伺ってきました。

 

・最善の医療を受けることができる社会を創る

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ゲストの1人目は、佐藤創さん(55期)。

一橋大学在学中に自ら医療系のベンチャー企業を立ち上げ、卒業後カンボジアに渡り、現地の医療に携わってビジネスを展開。現在はメプラジャパンのCEOとして、カンボジアを拠点に、テクノロジーによって新興国の医療課題を解決することを目指す。「世界中の人々が最善の医療を受けることができる社会を創る」ことをモットーに活動。

https://an-life.jp/article/217?fbclid=IwAR1lfBvo0ekBh1m88bPrjbO6mwYg_MH-RXhzmfzwB0BrDR3cqQqRL23XlA8

経済学部卒の佐藤さんが医療に興味を持たれたきっかけは、お母様の手術。

 

「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる! (講談社プラスアルファ新書)

「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる! (講談社プラスアルファ新書)

 

そうした中、「病院』がトヨタを超える日という本に感銘を受け、その著者である北原先生に連絡を取り、北原先生の病院でインターンさせてもらうことに…!

 

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そして、在学中に今の会社を起業。大学卒業後は、北原先生からの誘いを受け、新病院オープンのためカンボジアへの移住を決断したというお話を伺って、その行動力・思い切りの良さに驚くばかり。未だに月の半分は海外生活とのこと。

 

カンボジアで目指す病院は医療機器含め、日本からの病院丸ごと輸出をイメージしており、着実に増加している中間層を対象としたハイレベルなもの

 

現地の医療従事者を育て、その病院で重い病気にも対応できるようにする、まさに医療の「地産地消」を目指すとのことでした。 

 

単なる支援では続かないとして、持続的なビジネルモデルを必死に考える姿、本当にかっこ良いです。

 

・Mission、Position、Passion

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佐藤さんの判断基準の軸は、Mission(使命)、Position(立ち位置・強み)、Passion(熱意)の3つ。

 

特に、Position(立ち位置・強み)は何かを常に意識されている点が素晴らしいと感じました。

 

なお、日本医療のPosition(立ち位置・強み)という意味では、医療機器や再生医療の分野での強みがあるとのこと。遠隔医療については、中国・インドの方が進んでいるというのは意外でした。

 

・学生のときにやってて良かったこと

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最後に発言された学生へのメッセージは、以下の3点。是非実践したいものです。

 

①ゆるいつながりの友達をつくる

イノベーションが生まれるコツは、アイデアの「組み合わせ」。普段からゆるいつながりを作り、情報にアンテナを張っておくことが重用。佐藤さんは出来るだけ様々な場に顔を出すようにしているとのこと。

②給料じゃないお金を稼ぐ

自分の頭で考え、工夫を重ねてお金を稼ぐという経験が重要。佐藤さんは、文化祭の出し物で大稼ぎした経験もあるとか。

③小さな0→1をつくる

小さくてもいいから実績を作ることが重要。塵も積もれば山となる。

 

 

次回は、2人目のゲストである、株式会社プラスティー教育研究所の八尾直輝さん(55期)に焦点をあてて、お送りします。

 

お楽しみに!