総務省同期の窪西君に「ホントにすごい取組!行ってみたらいい!」と言われ、
・「何にもしない合宿」とは
「何にもしない合宿」とは、月に1度の子どものお泊り会。
平成24年から開始して、今回で57回目という息の長い取組です。
「何もしない」とは、大人が特別なことを「何にもしない」という意味で、
子どもたちは、最低限のルールさえ守れば、あとは何だって自由。
体育館と寝るスペースを与えられた子どもたちは、いくつかの約束事を除けばあとは自由
ドッジボールやバスケはもちろん、持参したお菓子でお茶会をはじめる小学校の女の子たちもいれば、カードゲームに没頭する男の子もいます。大人数で遊ぶ人もいれば、仲良し二人で遊ぶ子も。何でもアリです
「いーれーてー」と言えば、ほかのグループにも入れます。
オトナも、遊びに混ざってもいいし、別にオトナ同士で談笑しててもいい。
大人にとっても、子どもにとっても、無理なく自然体で参加できるからこそ、続けられるんだと思います(とはいえ、57回も続くのは、関係者の想いがあってこそ)。
・親子や友人同士のような「子ども」と「地域の大人」の関係
私が体育館に入って早々に驚いたのが、親子や友人同士のような「子ども」と「地域の大人」の関係。
この関係は、月1回、特別なことはしなくても、場所と時間を共有しているからこそ、生まれうるものなんだと思います。継続は力なりです。
私自身の記憶を振り返れば、特に中高生の頃は、「地域の大人」と最も縁遠い年代だったように思いますが、
「何にもない合宿」に参加している子どもたちは、小学生の頃から、「当たり前」に地域の大人と接し、「当たり前」に違う世代と遊んでいるからこそ、中高生になっても、自然体で参加してくれるとのことです。
こういう関係性は、本人たちにとっても、地域にとっても財産になるのではないでしょうか。
・みんなちがって、みんないい
特別なことは「何にもしない合宿」ですが、今回は特別に、中高生に対して、国家公務員になった理由や現在のシゴトについて、お話しする機会をいただきました。
伝えたかったことは、金子みすゞさんの言葉を借りれば「みんなちがって、みんないい」ということ。
これからの時代、日本の地域においても、人材育成という面でも、皆が同じ方向に向かうのではなく、「みんなちがって、みんないい」という意識をもって、自分の土俵を探し、お互い助け合っていくことが大事になってくるのではないかというお話をしました。
普段は、一つの正解を求められがちな中高生だからこそ、何か少しでも感じ取っていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
想いのある国家公務員の方は是非、伺ってみてください。