薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

学生が定着する理由 ~PLUS KAGA Projectを通じて~

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来る2月25日、「PLUS KAGA Project」の公開プレゼンテーションに参加。

・「実行」を前提としたワークショップ

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PLUS KAGA Projectの素晴らしい点は、「意見提言」にとどめず、「実行」を前提としたワークショップであること。チャレンジできる環境があるからこそ、学生が加賀に定着するのだと思います。

 

・印象に残った企画

今回もキラリと光る企画ばかりでしたが、

印象に残ったものをいくつかご紹介したいと思います

①忘れられた九谷焼 -焼きを継ぎ、ひとを継ぐ-

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「忘れられた九谷焼」を加賀中から集めて、作品を作ろうという企画。

 

器の割れ目を金や銀で修飾し、味わい深いものとする「金継ぎ」と言われる伝統技法からヒントを得たとのこと。

 

皆が使わなくなったものを繋いで、素敵な作品を作ることで、人も繋ぐという発想に感心しました。一つの大きな作品を市民で作るなどといった、市民アートの可能性も感じます。

 

②「どうゆ~カゴ??」

f:id:naokils0546:20180312151536j:plain総湯に訪れる加賀の方々の「カゴ」の中身の調査を通じて、総湯、そして加賀の暮らし

を明らかにする企画

 

生活感あふれる総湯の「カゴ」を調査するということ自体にも驚きましたが、自分が思っている以上に、カゴの中身には多種多様なエピソードがあることが判明して、驚きました。

 

展示企画や出版企画、どうなるのか楽しみですね。

 

③「私の公共事業」

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加賀を巡って「もっと面白くなるはず」「ここが惜しい」「こういう場所があったら楽しいのでは」と感じた場所を設計・スケッチするプロジェクト。

 

ありのままの加賀市ではなく、理想の加賀市を描くというのがポイントですね。

 

自分の理想を、イメージ(絵)で伝えられるというのは強みで、まちにとってもありがたいことなので、その強みを生かして是非頑張ってほしいです。 

 

④「ハーループロジェクト」

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参加者自らがまちに隠されている謎を発見し、そこにある手がかりを使って謎を解き明かす「参加者主導型ツアー」企画。「ブラタモリ」をイメージしていただければわかりやすいのではないかと思います。

 

ちなみにプロジェクト名の「ハールー」は、タイ語で探すを意味する「ハー」と、汁を意味する「ルー」、そして、企画者のハルシット君の名前に由来しています。

 

都市計画という自身の強みを活かして、地形が複雑な橋立地区をどう解明していくのか、楽しみでなりません。

 

これらのプロジェクトがどう展開するのか、引き続きチェックしていきたいと思います。