来る2月25日、「PLUS KAGA Project」の公開プレゼンテーションに参加。
・「実行」を前提としたワークショップ
PLUS KAGA Projectの素晴らしい点は、「意見提言」にとどめず、「実行」を前提としたワークショップであること。チャレンジできる環境があるからこそ、学生が加賀に定着するのだと思います。
・印象に残った企画
今回もキラリと光る企画ばかりでしたが、
印象に残ったものをいくつかご紹介したいと思います
①忘れられた九谷焼 -焼きを継ぎ、ひとを継ぐ-
「忘れられた九谷焼」を加賀中から集めて、作品を作ろうという企画。
器の割れ目を金や銀で修飾し、味わい深いものとする「金継ぎ」と言われる伝統技法からヒントを得たとのこと。
皆が使わなくなったものを繋いで、素敵な作品を作ることで、人も繋ぐという発想に感心しました。一つの大きな作品を市民で作るなどといった、市民アートの可能性も感じます。
②「どうゆ~カゴ??」
総湯に訪れる加賀の方々の「カゴ」の中身の調査を通じて、総湯、そして加賀の暮らし
を明らかにする企画。
生活感あふれる総湯の「カゴ」を調査するということ自体にも驚きましたが、自分が思っている以上に、カゴの中身には多種多様なエピソードがあることが判明して、驚きました。
展示企画や出版企画、どうなるのか楽しみですね。
③「私の公共事業」
加賀を巡って「もっと面白くなるはず」「ここが惜しい」「こういう場所があったら楽しいのでは」と感じた場所を設計・スケッチするプロジェクト。
ありのままの加賀市ではなく、理想の加賀市を描くというのがポイントですね。
自分の理想を、イメージ(絵)で伝えられるというのは強みで、まちにとってもありがたいことなので、その強みを生かして是非頑張ってほしいです。
④「ハーループロジェクト」
参加者自らがまちに隠されている謎を発見し、そこにある手がかりを使って謎を解き明かす「参加者主導型ツアー」企画。「ブラタモリ」をイメージしていただければわかりやすいのではないかと思います。
ちなみにプロジェクト名の「ハールー」は、タイ語で探すを意味する「ハー」と、汁を意味する「ルー」、そして、企画者のハルシット君の名前に由来しています。
都市計画という自身の強みを活かして、地形が複雑な橋立地区をどう解明していくのか、楽しみでなりません。
これらのプロジェクトがどう展開するのか、引き続きチェックしていきたいと思います。