薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

能登のキリコ祭りの先陣!能登町あばれ祭り!

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能登のキリコ祭りの先陣であり、数あるキリコ祭りの中でも勇壮で荒々しい祭りである宇出津「あばれ祭り」に担ぎ手として2日間参加してきました。

 

なお、素敵な写真は、下記ブログの方に了承いただいた上で、引用しています。

 ・宇出津「あばれ祭り」とは

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能登町宇出津地区・八坂神社の祭りは7月第1金・土曜日に行われます。350年前、当地に悪病が流行したため、京都の祇園社から牛頭天王招請して盛大な祭礼を始めたところ、神霊と化した青蜂が悪疫病者を救いました。喜んだ地元の人は、キリコを担いで八坂神社へ詣でたのが始まりとされています。(能登町HP)

 

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初日の夜、勢揃いしている大小合わせて約40本のキリコは太鼓や鉦を鳴らしながら、火がついた大松明の周りを火の粉を浴びながら暴れ回るように練り廻り、祭りは最高潮に達します。(石川県HP)

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翌日の昼ごろ、町内の渡御を終えた神輿は、海の中や、置き松明の火の中に入れられます。夜になるとその激しさは増し、神輿は原形が無くなるまで壊されます。このキリコ、神輿が暴れ回るさまは極めて勇壮なことからあばれ祭の名があります。(石川県HP)

 

・所感 

①ひたすら「熱い」祭り

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初日の特徴は、なんといっても松明の周りでキリコを担ぐこと

「おいおい冗談だろ・・・」というくらいに近づきます。

キリコとは、切子灯篭の略で、神輿を照らす灯りのこと

風に吹かれて本当に火の粉が降ってくるので笑、髪の毛から煙が出たり、Tシャツに穴が空いたり、ほんの少し火傷したりしました。


地元の方々は、勇ましく、熱いそぶりを全く見せないので笑、「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉は実現するのか?と思った次第です。

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2日目は、神輿が暴れるので、初日と比べ、長い一日となります。担ぎ終えたのは26時頃でした。異常なほどの達成感・・・!

 

②ひたすら「美味しい」祭り

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今回、担がせていただいたのは、数馬酒造さんが位置する新村本町。

 

独特の文化「ヨバレ」では、美味しい料理とお酒(もちろん数馬酒造)を堪能。

しばらくお目にかかれなそうなものがたくさんあった気がします笑

能登は本当に食材の宝庫だと思います。

 

③ひたすら「暴れる」祭り

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暴れるほど神様が喜ぶということで、地元の精鋭たちが、神輿を海、川、松明に投げ込み、徹底的に壊します。

 

最後に神社に奉納する(宮入り)ときには、ボロボロです。迫力満載・・・!

・「非日常」を味わってみませんか。

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この2日間、本当に「非日常」的な体験でした。

まさに「ハレ」の日だったような気がします。

「ハレとケ」とは、柳田國男によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ。民俗学文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表している。

また、まち全体の「あばれ祭」に対する熱意、エネルギーが圧倒的でした。

地元の人が一斉に集まり、何かを成し遂げる文化って素晴らしいなと思いました。リピーターの方が数多くいらっしゃるのも納得。

 

このように素晴らしい祭りにもかかわらず、少子高齢化の影響で、担ぎ手が少なくなっており、キリコの数が年々減少しているという状況は非常に悲しいことのように思います。

 

誰でもいきなり担げるという類のものではないと思うので、担ぎたいという人と、担いでほしいという人を、信頼関係を保った上で、うまくつなぐ「仕組み」「体制」が必要になっていくのでしょうか。

 

来年も是非参加したいと思っていますし、「非日常」にどっぷりつかりたい方はぜひ参加してみることをお勧めします。