ラ・サール大学交流会vol.3開催。
・ラ・サール大学とは
ラ・サール大学とは、第一線で活躍している社会人の方をゲストに招いて、ラ・サールOBの大学生が集まり、ざっくばらんに語り合う会。
鹿児島という片田舎から上京した大学生は、情報過多な社会の中で戸惑ってしまうこともあると思います。戸惑うことが悪いわけでは決してありませんが、一線の社会人からお話伺う中で、何か少しでも気付きがあれば良いなという思いで、医師の二宮英樹さんと共に開始しました。
第1回は、財務省の加藤陸郎さん(56期)、医師の二宮英樹さん(56期)
第2回は、元東電役員、南相馬アグリパークの半谷栄寿さん
をゲストにお迎えし、開催。
・ベンチャ―キャピタリスト 仮屋薗聡一さん
今回のゲストは、ラ・サール36期の仮屋薗聡一さん。
株式会社三和総合研究所での経営戦略コンサルティングを経て、1996年株式会社グロービスのベンチャーキャピタル事業設立に参画。1号ファンド、ファンドマネージャーを経て、1999年エイパックス・グロービス・パートナーズ設立よりパートナー就任。
2015年7月より一般社団法人日本ベンチャ―キャピタル協会会長を務める。
慶應義塾大学法学部卒、米国ピッツバーグ大学MBA修了。
数々のメディアにも掲載される、ベンチャー企業の未来を担っている方。
NewsPicks、Glee、ワークスアプリケーションズなど、皆さんご存知の企業にも立ち上げから携わってらっしゃいます。
・お金を通して、人を活かし、新しい価値を生み出す
従来、日本の産業の成長を支えてきたのは、銀行融資。
ただ、国際金融規制の強化によって、銀行はリスクのある融資が難しくなっています。
そこで、ベンチャーキャピタリストは、リスクを取れる金融の担い手として、成長産業を育成し、世界に新しい価値を生み出す使命があるとのことです。最近は、ベンチャーの技術革新力が注目されはじめてきています。
・投資先を選ぶ選定基準
一番質問が多かったのは、投資先を選ぶ選定基準は何か、ということ。
①市場の魅力
1点目は、市場。
現在のみならず、未来を見据えて、市場の規模・成長率を予測する必要があるとのこと。いくら成長しても規模が小さければ、投資に対する回収は小さくなります。
②競争戦略
2点目は、競争戦略。
投資先の企業が継続的な競争優位性を保てるかどうか、参入障壁を作れる戦略を持っているかどうか。大企業が参入したときに勝てるかどうか、ベンチャー企業同士の戦いに勝てるかどうか、ということです。
③経営力・組織力
3点目が、経営力・組織力。
ベンチャー企業では、環境が常に変わり、新しいテクノロジーの開発、市場規模の縮小など、読みが外れることもしばしば。そのような場合、正しい判断、スピーディーな取り掛かり、そして新しいプランを一気に遂行する組織の力という経営力・組織力こそが、競争優位性の源泉になるとのこと。
そんな経営力・組織力を見極めるには、質を保ったコミュニケーションを繰り返し、人間観察するしかないとのこと。意外と泥臭い実行力が重要みたいです。
・新しいアイデアのコツは、組み合わせ!
新しいアイデアは組み合わせから生まれると思っています。
医師、官僚、弁護士、トレーダー、IT等、一線で活躍する異分野の方々の交流を通して、何事も貪欲に吸収し、分野横断的な視点、時代の変化に柔軟に対応できる力を養っていきたいという想いが強いです。
私も、まだまだ未熟者ですが、刺激を受ける存在から、そろそろ刺激を人に与えられる人財になれるよう、精進していきたいと思うばかりです。