薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

夜の城下町「金沢」を巡って考えたこと

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にし茶屋街

にし茶屋街芸妓さんと行く! 「金沢」 夜のまちなかめぐり」参加。

 ・概要

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金沢城 (写真提供:金沢市

本企画は、金沢市中心商店街まちづくり協議会主催。

にし茶屋街芸妓さんの案内のもと、金沢を巡るバスツアーとなっています。

まちなか界隈のイルミネーションとともに、「室生犀星文学碑」「山錦楼」などの金沢特有の歴史・文化拠点をまわるバスツアーです。にし茶屋街の芸妓さんが夜の金沢を案内してくれます♪
バスを降りて金沢の名所で記念撮影ができるポイントもありますので、旅の思い出にもぴったりです!

さらに、本ツアーにご参加の方限定で、お得な特別チケットを2枚お渡しします。パンフレットにある飲食店もしくはお土産物店で利用することができますので、ぜひ金沢を楽しんでください。

・「金沢」の夜の可能性

①経済効果

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金沢城(写真提供:金沢市

金沢は、古くは江戸時代から加賀百万石城下町として栄え、いまなおその歴史文化の面影が色濃く残り、歴史遺産、食文化、伝統工芸、アートなど、観光客にとっても魅力な地域。

 

これらの「魅力」を生かすため、観光地としてのインフラ整備や施設の維持、景観保全、文化振興に多額の費用を要してきました。

 

しかし、金沢における平均宿泊日数は全国平均より少ないというデータが示すとおり、昼間に名所旧跡や観光施設を巡り、夜には帰ってしまう観光客が多く、地域経済への恩恵は意外に少ないのが事実です。北陸新幹線開業により、東京も日帰り圏内となっていましました。

他自治体の調査ではありますが、日帰りの観光客の消費額が4,000円程度であるのに対し、1泊した場合は、24,000円程度と、約6倍の差があると言われています。

 

そこで、金沢において、夕方から夜にかけて楽しめるスポットを増やし、滞在型観光を充実させることで、観光客の消費額の増大を図ることは、得策なのではないかと思います。

 

②金沢のポテンシャル

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兼六園(写真提供:金沢市

驚くべきは、金沢のポテンシャル。

私が考えるに、要素は2つ。

ⅰ 景観

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鼓門(写真提供:金沢市

金沢は、戦災や大きな災害を免れたことから、街並みに歴史を残しており、伝統的建造物群保存地区の選定数は日本一。一方、特徴的な建築の美術館、鉄道駅など、近代的な街づくりも進んでおり、新旧の良さが両立するまちです。

 

これらの素晴らしい景観こそが、夜景として、夜に強みを発揮します。

実際、金沢市の夜間景観は、都市照明の国際的な賞である「シティ・ピープル・ライト・アワー­ド」(2011年第3位)において、日本初受賞となる高評価を受けています。

 

ⅱ 市民生活に根付いた文化

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東茶屋街(写真提供:金沢市

金沢の魅力は市民生活に根付いた文化にこそ存在すると思います。

 

日中に観光スポットだけをせわしなく回る、単なる“観光地めぐり”ではなく、美しい夜景景観や、昼の喧騒からは想像もつかないしっとりとした早朝の茶屋街の風情など、このまちの本質的な価値や魅力をゆっくりと体感してもらうことで、リピーターやファンが増えるのではないでしょうか?

 

③懸念

ⅰ 騒音・治安問題

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香林坊(写真提供:金沢市

一方、夜のにぎわいを創出する際、懸念されるのが騒音・治安問題

 

住民の中には、観光客が夜遅くに騒いだり、酔っぱらいが増えたりすることを不安視する人もいるでしょう。観光客を増やす施策が大切ということは重々承知していますが、地元の人たちが安心して暮らせることも非常に重要なことだと思います。

 

ただ、今回バスで巡ったような観光地や繁華街は、住宅街から遠く、問題が起きにくいように感じました。

 

問題と思われるのは、低料金設定で、外国人や若者に支持を得ており、現在増加中の「簡易宿所」。無許可で営業する施設もあり、住民にとっては生活環境の悪化やトラブル発生の恐れがあります。

実際、金沢市内では、町会などが市と結ぶまちづくり協定で簡易宿所の開業制限や仮人の常駐を求める動きが出ています。

 

ⅱ 観光地と住民の生活とのバランス

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尾山神社(写真提供:金沢市

夜に限った話ではありませんが、北陸新幹線が開業してからというもの、市場や飲食店等に観光客があふれ、市民が利用しにくくなっているという声を聞きますし、実際、ま私自身もそう感じる場面が多く、必ずしも趣があるとは言いにくい状況を招いているようにも思います。

 

観光地と住民の生活とのバランス、非常に難しい問題ですが、しっかりと対応していくことが必要だと思います。

 

・実は・・・

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21世紀美術館(写真提供:金沢市) 

実は、今回のテーマは、私が携わっている「SIMいしかわ2030」にも採用しています。

 

このように、書籍のみならず、実体験に基づき、

石川らしさ、社会情勢、議論の面白さ、分かりやすさを両立させるよう、

作成にあたっています。

 

 

 

継続的に実施していく予定ですので、ご興味ある方、是非ご参加ください。