来る12月18日(日)、SIMいしかわ2030のお披露目会を実施。
目的は、楽しみながら、まちの未来を考えるきっかけにしてもらうこと。
・SIM2030とは
SIM2030は、架空都市を舞台に、未来の自治体経営を楽しみながら体験できる
ゲーム型ワークショップ。
参加者がそれそれ、架空都市I市の部局長になり、地域の未来を切り拓いていくための地方自治体の運営を誰もが遊び感覚で体験できます。
ゲームのオリジナル版「SIM熊本2030」は、熊本県庁の自主活動グループ【くまもとSMILEネット】により2014年に開発。
現在、全国の各地方版が次々と生まれています。
・ゲームシナリオ
ゲームを最大限楽しんでもらうために、シナリオ自体のネタバレは致しませんが、ゲームの流れについてご説明いたします。
①I 市役所にある6つの局(総務・財政局、市民・スポーツ局、保健福祉局、子ども未来局、環境・経済・農政局、都市・建築局)のトップである局長に、各々が辞令交付を受け、任命されます。
②2030年までに計3ラウンド。1ラウンドで5年が経過します。現実の5分が1年間に相当し、1ラウンド25分間、トータル3時間ほどのゲームになります。
③各々が、担当分野に大きな権限と責任を持つ局長として、6人で対話を重ね、I 市が抱える諸課題に向き合い、理想のまちを目指します。
・SIM石川2030のポイント
①緻密なゲーム設定
今回作成したシナリオは、
「参加者に伝えたいことは何か、考えてもらいたいことは何か」
という点を常に念頭に置き、
石川らしさ、社会情勢、議論の面白さ、分かりやすさを両立させるよう、
設定の一つ一つに作成者の想いを込めています。
②短い時間で、答えのない問題に対しての決断を迫られる
課題が山積していく中で、財源は限られており、何を選択するべきか、決断を迫られます。
今回のゲームでは、財源をどちらも半分ずつカットする等の柔軟性の高い可能性を無くすことによって、「AとBどちらも選びたいけれども、どちらかを選ばないといけない」という究極の難問を何度も経験することになります。
自分が何を大事にしたいのか、自問自答し続けると思います。
③「対話」を通して結論へ
SIM2030では、各々が局長を担当します。
各々が全力でなりきり、自分が将来何を残したいのか、これまでの経験と想像力をフルに活用して、対話することによって、ゲームの面白みが増します。財政の専門知識は一切不要です。
現実の問題が、いかに数多くの利害関係者を抱えているかを理解することができると思います。
・広く普及することを願って
地域活性化や地方創生に興味がなくとも、遊び感覚で学びがたくさんあり、笑いも起きる、非常に面白いゲームだと思います。
以下、参加者の感想を引用。
〇初めての経験に頭を悩ませつつも、
周りの方のフォローもあってとても楽しくまちづくりの世界に入り 込むことができました。あれもこれも出来ないというジレンマの中で、 優先順位をつける事の難しさや、 それぞれ立場や考え方が違う事で発言も変わってくることなど学ぶ 事も多かったです(学生) 〇私自身、日々財政運営に携わっているつもりですが、いろんな方の意見を聞くことができて、本当に参考になりました。まちづくりとは何か、事業の本質とは何か、選択と集中の在り方、
説明責任の果たし方、地方債を充当することの是非…。グループの皆様のインテリジェンスについていくのが精いっぱいで 、脳みそに汗をかきました。とても良い勉強をさせていただきましたので、うちの職員にもSIM2030を体験してもらいたいな、と思っています。(公務員) 〇架空の都市I市を舞台に、自治体運営をシュミレーション。伝統工芸、観光、CCRC、施設統廃合、若者子供支援などなど、石川県オリジナル内容なので、感情移入やイメージがしやすかったと思います。初顔合わせのメンバーなのに、ひたいに汗をかくほど前のめりで、どれも必要だけど、どの事業を切るか、その影響は何か、どんなまちを目指すのかを真剣に考えていました。自治体関係者だけでなく、民間の方も一緒に自治体運営や公共政策を考えるきっかけとして利用できたらいいと思います。(公務員)
公務員の方や公務員志望者の方のみならず、色んな方が参加することを願っています。
継続的に実施していきたいと考えておりますので、ご興味ありましたら、是非ご参加ください。
お問い合わせも随時募集しております。(sim2030.ishikawa@gmail.com)