SIMちば2030、体験してきました。
「決断を下すことの難しさ」というテーマでまとめます。
・SIMちば2030とは
SIMちば2030とは、C市”を舞台に、未来の自治体経営を体験するシミュレーションゲーム(対話型ワークショップ)。
近未来の人口減少社会や超高齢化社会を背景に、税収減、社会保障費の増といった厳しい制約条件を抱えつつ、地域の未来を切り拓いていくための地方自治体の運営を誰もが遊び感覚で体験できます。
ゲームのオリジナル版「SIM熊本2030」は、熊本県庁の自主活動グループ【くまもとSMILEネット】により2014年に開発。現在、全国の各地方版が次々と生まれています(H27年参加者計1,000人超)。
「SIMちば2030」は、オリジナル版のゲームシステムに、架空都市としてちばの特色を織り交ぜて開発された内容になっています。(公式HPより引用)
会場では、SIMオリジナル版を作成した熊本県庁の方々への支援の気持ちとして、復興支援の募金を集められていました。
・ゲームシナリオ
ゲームを最大限楽しんでもらうために、シナリオ自体のネタバレは致しませんが、ゲームの流れについてご説明いたします。(公式資料引用)
①C市役所にある6つの局(総務・財政局、市民・スポーツ局、保健福祉局、子ども未来局、環境・経済・農政局、都市・建築局)のトップである局長に、各々が辞令交付を受け、任命されます。
②2030年までに計3ラウンド。1ラウンドで5年が経過します。現実の5分が1年間に相当し、1ラウンド25分間、トータル3時間ほどのゲームになります。
③各々が、担当分野に大きな権限と責任を持つ局長として、6人で対話を重ね、C市が抱える諸課題に向き合い、理想のまちを目指します。
主な内容は、政策選択(財源も含めて)、市議会への説明になります。
・SIM千葉2030の魅力
①設定がリアル
千葉県庁をはじめとする千葉に想いのある方々が全力で作成にあたっているため、ゲーム設定は非常にリアル。まさに現実の政策課題が次々と起こります。
時間に対して情報量がとても多いので、情報整理を素早く行う必要があります。
②短い時間で、答えのない問題に対して決断を迫られる面白さ
課題が山積していく中で、財源は限られています。
従って、何を選択するべきか、決断を迫られます。
今回のゲームでは、財源をどちらも半分ずつカットする等の柔軟性の高い可能性を無くすことによって、「AとBどちらも選びたいけれども、どちらかを選ばないといけない」という究極の難問を何度も経験することになります。
自分が何を大事にしたいのか、自問自答し続けると思います。
③「対話」を通して、結論へ
SIMちば2030では、各々が局長を担当します。
各々が全力でなりきり、対話することによって、ゲームの面白みが増します。
現実の問題が、いかに数多くの利害関係者を抱えているかを理解することができると思います。
・広く普及することを願って
地域活性化や地方創生に興味がないとしても、普通にゲームとして非常に面白いです。
遊び感覚で、様々な学びがあります。
公務員の方や公務員志望者の方のみならず、色んな方が参加することを願っています。
参加して後悔はしないと思いますので、是非参加してみてはいかがでしょうか?