初開催の氷見市地域自慢大会に参加して思ったことについて。
・地域の取組や課題の共有
氷見市地域自慢大会では、クリエイトマイタウン事業報告、地域づくり協議会取組発表が行われました。ようするに、氷見市内の各々の地域での取組や課題の共有が行われました。
約一か月の滞在を通して、氷見市は地域ごとの意識が強いというお話を様々な所で伺っていただけに、このような取り組みが成されるようになったことは、とても良いことだと感じました。
各々の地域の取組や課題の共有のメリットは、
①やる気が生まれること
「隣町にも出来るなら、自分たちも出来るかもしれない」という思いが生まれる人もいるでしょう。
一概には言えない気もしますが、僕の滞在中に伺った声は上記のようなものが多かったです。
距離の離れた地域活性化有名事例を例にあげ、「君たちも頑張れる」と言われても、背景が異なっていたりして、「自分の地域には厳しいかもしれない」と考えてしまうこともあるかと思います。
しかし、隣町が頑張っているとなれば、「自分たちにも出来るかもしれない」と考えるでしょう。
自分の地域にはない先進事例のアイデアを盗むことは確かに重要です。
しかし、隣の町と張り合うということもまた、重要なのかなと思った次第でした。
②新しいアイデアが生まれること
異なる者がつながることにより、新しいアイデアが浮かびます。
講師の川北秀人さんは、「氷見市内各地の高齢化の進行を見る限り、そのレンジは全国自治体より多様に分布している。市外視察に行く前に、まず地域ごとに学び合うことも重要なのではないか。」とおっしゃっていました。
僕個人の見解では、高齢化の進行が多様に分布しているからと言って、それぞれの取組が多様であるとは限らないとおもっています。やはり市民性のようなものはあります。
だからこそ、新しいアイデアを得るという意味においては、全く環境が異なる地域(それこそ有名事例)を知るということが非常に大事になってくると思いますが、
川北さんは、まず氷見市において、お互いの取組を学び合うことにも十二分に意味があるということをおっしゃっていたのだと思います。
③助け合いへ
距離の離れた有名事例と自分たちの地域では、迅速に協力体制を築くことは難しいのではないかと思います。
これも一概には言えません。
しかし、各々の地域において、取組や課題の共有をおこなうことは、助け合いの可能性がより高まります。
自分たちの地域だけでは不可能だが、隣の地域と助け合うことで可能になるというケースは少なからずあるのではないでしょうか。
・政策への応用可能性
このように考えると、各々の地域の取組や課題を共有するということは、様々なメリットをもたらす可能性があるということを感じました。
もちろん、共有を全員に強制するべきではないし、できませんが、
共有したいと思ってらっしゃる方が共有できる仕組みを築くことは非常に大事なのではないでしょうか。
今回の政策は、若者が等身大の視点で地域の映像を制作し、インターネット上で、その映像を市内外かかわらず共有できる仕組みを作ること。
各々の地域の取組や課題を、若者も巻き込んだ形で、共有することになるのではないでしょうか。