読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

「ヒルズ 挑戦する都市」 その? 〜都市や社会に与えた影響について考えてみた〜

今回は、六本木ヒルズが都市や社会に与えた影響について考えたみたいと思います。

鄯何度来ても新しい発見を与える

これまでの多くの開発は、業務ゾーン、ショッピングゾーンのようにきっちりとゾーン分けされ分かりやすく作られています。
しかし、これは単なる建物や機能の寄せ集めであると森氏はおっしゃっています。

一方、六本木ヒルズは、森タワーを中心にした円形の回遊構造になっており、直線や直角は少なく、緩やかなカーブや縁で動線がつながっており、どこまで行っても終わりがないという状況なのです。

さらに、もともとの地形に十九メートルの高低差があったため、この地形を生かして人工基盤を設け、多彩な要素を幾重にも重ね合わせていったのです。

これらの円と曲線と重層構造によって「だまし絵」と言われることもあるほどです。

六本木ヒルズ

上記の写真は、先日出かけた際に撮影したものですが、複雑さがよくわかると思います(笑)

僕自身も、地図や標識があるからなんとかなるものの、もしそれらがなければ構造がとても複雑なので、迷ってしまう可能性が高いですね(笑)

そういう意味で言えば、ゾーン分けされていた方が便利なのですが、両者のどちらが優れていているという話ではなく、使い分けなんだと思います。

時間がなく日用品を買いたいような時は、ゾーン分けされた場所で買えば良いと思いますし、わくわくしながら買い物をしたいというときは、「だまし絵」のような場所もよいのではないでしょうか。

好奇心に駆られて歩いていくと、今度は全く別な風景に出くわすという意外性偶発性街歩きの面白さを感じさせてくれますよね。

何度来ても新しい発見があって面白い場所なのです。

鄱にぎわいや経済効果を与える

roppongi001.jpg

六本木ヒルズが出来て、周辺もにぎわいを増し、経済効果も上がっています。

お祭り広場を提供して伝統的なお祭りが復活し、産地と協力して朝市も企画され、近隣の住民と清掃作業を実行するなど、周辺を巻き込んだコミュニティ活動も行われていますね。

上の写真のように田植えなども行われているんですね・・!

このことは、六本木ヒルズ開発前の段階から、地域住民・地主に開発を理解してもらうため長い時間をかけて交渉し、コミュニティを大事にしてきたことの現れなのではないかと思います。

実はこの書籍は、六本木ヒルズのビジョンについてだけではなく、どのような苦労があったかということについても触れられていて、地主との交渉や行政との交渉の苦労についても描かれています。

森氏がいかに熱意をもって周囲の人間を巻き込んで開発を成し遂げたかという観点から見てもとても興味深い書籍だと感じますね。

鄴東京の新しいシンボルに

1 (1)

六本木ヒルズ東京の新しいシンボルとして人々にみなされるようになりました。

遠景シンボリックに、中景親しみやすく近景細密に作りこまれています!

遠景でのデザインが素晴らしいKPF社タワー部分を担当し、

暖かな色彩や複雑で自由な曲線の技術を持つジャーディ社タワーの低層部に広がる商業施設を設計したのです。

作風や建築的なアイデンティティが全く異なる2社が、何回ものワークショップを経て素晴らしい結果を出したのですね!

鄽メディアホルダー

大型スクリーンから、小型液晶ディスプレイまで大小二百七十二面の映像装置があり、それぞれの場所にあった内容を発信しています。

また、ウェブやタウン誌、メトロハット内の内幕・外幕、駐車場、街路の床から壁面を情報ツールとし、ヒルズ文化や企業や店舗の情報を発信しているのです。

森ビルのタウンビルマネジメント部門で一元管理していることにより、街のコンセプトやブランディングにふさわしい内容、品質、オリジナリティを保つことが可能になるのですね。

下の写真のようにあるテーマで街全体を埋め尽くす「ヒルズジャック」というプロモーション手法もとることが出来るのです。

images.jpg


二回に分けて六本木ヒルズについて述べてきましたが、自分が知っていると思っていても、きちんと調べると新たな発見ばかりで勉強になりましたね。

皆さんも、この書籍を読んでから、六本木ヒルズに出かけてみるとこれまでとは少し違った目線で見ることが出来るのかなと思います・・・!