薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

オススメの10冊 vol.1(2015年)

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オススメ本10冊、vol.1をご紹介。

第10位 「健康で文化的な最低限度の生活

今年は、金井利之教授のもと、とある自治体の生活保護行政を研究するゼミに一年間所属していたため、手に取った一冊。本書は、漫画のため、分かりやすく、生活保護の実態について学ぶことが出来ます。

第9位 「そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生」

地域活性化の有名事例、徳島県上勝町について描かれた本です。顧客のニーズを踏まえた販売戦略ブランド戦略の勉強になります。また、横石知二さんというキーパーソンの頑張りに圧倒されます。

第8位 「夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント」

 

財政破綻した夕張市長鈴木直道さんの著書。今年の6月に夕張を訪れる前に、予習として読みました。市長の考え方、課題先進地としての取り組みなど大変勉強になります。

第7位 「〈持ち場〉希望学: 釜石と震災、もう一つの記憶」

 

東日本大震災の中、人々はそれぞれの持ち場”で何を考え、いかに行動したのかということについての、オーラルヒストリー(口述史)です。口述史のメリットは、一連の災害対応プロセスを明らかすることで、見逃しがちな暗黙知を掘り出すことが出来ることだと思っています。

著者は、東大社研の中村尚史教授、玄田有史教授。今学期、玄田教授の労働経済という授業を履修しましたが、大変興味深かったです。ニートという言葉を流行らせた方でもあります。

第6位 「How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント」

誰もが知る有名企業、Googleでの働き方について描かれた一冊。今後、私たちはどのように働くべきなのかということについて、一つの指針が示されています。出来ることから実践していきたいと思います。

第5位 「山奥の小さなタクシー会社が届ける幸せのサービス」

乗れば幸せ、乗らなくても安心すると言われるほどの中央タクシーについて描かれた一冊。一見利益と相反するように思われる「御客様が先、利益が後」という企業理念が浸透し、徹底的に実行されており、結果として利益を生み出している点が非常に印象的でした。荀子の言葉、「先義後利」がまさに体現されている会社です。必読です。

第4位 「官僚たちの夏

高度経済成長政策が開始された60年代初めの時期に視点を据え、通産省という巨大複雑な官僚機構を中心とする熱い戦いがダイナミックに捉えられています。各々の登場人物が非常に個性豊か魅力的で、思わず引き込まれてしまいます。

第3位 「ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ 世界を変えてみたくなる留学」

財務官僚、池田洋一郎さんのハーバードケネディスクールへの留学記す。今年一番わくわくした本です。興味深い授業内容・教授多様なバックグラウンドを持つ優秀な学生たちについて描かれていて、自分もハーバードケネディスクールに思わず留学したくなります。理論実践を重視し、官民協働の発想を用いる公共政策のお話などはまさに自分の関心分野で、どんどん読み進めてしまいました。著者の池田さんは凄いバイタリティの持ち主で、読むとやる気が湧いてくるので、是非たくさんの方に読んでもらいたいです。

第2位 「統計はウソをつく-アフリカ開発統計に隠された真実と現実-」

根拠(データ)に基づき、説明を行うことは非常に重要です。統計学も勉強するべきだと思います。しかしながら、その根拠(データ)が果たして正しいのか?という視点を与えてくれる一冊。アフリカ開発統計を題材に、統計実態乖離について詳細にまとめられています。アフリカの開発統計なので、乖離の度合いが非常に大きくはなっていますが、私は先進国でも起きている普遍的な問題だと考えています。統計と実態の乖離は、今年一年たくさん考えてきたテーマでもあり、本当に何が起こっているのかということを知るにはどうすればよいのかということを今後も考えていきたく思います。

第1位 「あきらめない  働くあなたに贈る真実のメッセージ 」

厚生労働省事務次官村木厚子さんの著書。「郵便不正事件」で無実の罪に問われ、逮捕164日間の勾留をされながら、耐え抜いて、無罪を獲得した、その「あきらめない心」の秘密、本人が明かしています。どんな悪いことがあってもあきらめないという姿勢、見習いたいですね。仕事家庭に対する姿勢も大変参考になります。

2015年は、計45冊読むことが出来ました。
来年も精進していきたいと思います。