薩摩の國から

地域づくりを中心に様々なテーマについてまとめていきます。

世なおしは食なおし ~3月11日地域力おっはークラブ 高橋博之さん講演~

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3月11日に行われた地域力おっはークラブという勉強会にて、「世なおしは食なお」という題で高橋博之さんのお話を伺いました。

 

高橋博之さんは、岩手県花巻市生まれ。

岩手県議会議員を経て、現在、「東北食べる通信」の編集長に就任されています。

 ・東北食べる通信とは

だから、ぼくは農家をスターにする 『食べる通信』の挑戦

「食べる通信」とは、史上初の食べ物つき情報誌
誌面で食べ物の裏側にある背景や生産者のストーリー、食の知識が紹介されています。

 

読者は、誌面を通して生産者について知るだけでなく、読者限定のSNSグループで、レシピ交換、生産者への質問もできます。自主的に、生産者と読者で料理会が行われることもあるそうです。

 

・食べる通信で可能になること

①生産者と消費者を繋ぐ

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「自分の食べている食材を誰が作っているか知っていますか?」という高橋さんの質問に手を挙げたのはわずか数名・・・。

 

私たち消費者は、生産者のことを全然知らないというのが現実です。
生産者の仕事は、流通業者に渡すこと。消費者は、流通業者から購入しているだけ。というのが当たり前だったのです。

 

ところが、食べる通信の場合、

消費者と生産者のつながりが生まれるため、

消費者は、より安心感を持って食材を消費することが出来、

食材を無駄に残すということも少なくなるでしょう。

 

生産者には、消費者のために食材を作っているという意識が生まれ、やる気も湧くでしょう。また、お互いが困ったときの助け合いも生まれます。

 

米農家が、機械が故障し、米刈りが出来なくなったという災難が起きたときに、200人もの手伝いの人が駆けつけてくれ、1ha(野球場ぐらい)もの広さの米を三週間で刈り終えたというエピソードを聞いたときは、そのつながりの強さに驚きました。自分が想像していた以上に、自分の食材を作ってくれている方への信頼、感謝は大きいということですね。

 

②都市と地方をかきまぜる

都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡 (光文社新書)

これまでは、地方から上京する人が多かったため、祖父母は田舎に住んでいるという風に、都市と田舎間で血の繋がりがありました。帰る「ふるさと」があったのですね。

 

しかし、東京一極化が進み、世代が経つと、この帰る「ふるさと」が消えてしまいます。

 

だからこそ、生産者消費者という形で、帰る「ふるさと」、都市と地方のつながりを地方に作ることが必要だとおっしゃっていました。

 

余談 ~農協や漁協との兼ね合い~

東北食べる通信のお話を伺い、気になるのが、農協や漁協との兼ね合い。

この点について質問したところ、「読者は1500人程度であり、大規模ではないため、農協や漁協と争いは起きない」とのこと。

 

大規模になってくると、問題が生じうるのかもしれませんね。

しかし、とても良い取り組みだと思うので、どんどん広げていってほしいです。